日本の造船企業を知ろう!

約1,000事業者ある国内の造船業。ここでは、そのうち工業会加盟の17社を軽く紹介します!

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文系で船に関わる職に就きたい方に読んでほしい5冊

ことへい書店

皆さんは造船についてどの程度ご存じですか?

私は文系で、技術的なことはわかりませんが、それでも大学院では主に造船産業を研究してきました。

そこで、これからの人生で船に関係する会社に勤めたい方に読んでほしい4冊を選んでみました。参考にしてください。

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まずは船を知ろう!

なによりも、まずは船について知る必要があります。どの産業にも専門用語というものがあり、造船にももちろん存在します。

といっても、船のすべてを知る必要はありません。部品だけでも20万点くらいあるのですから(笑)

なので、まずは船について詳しくなりましょう。1冊目は史上最強カラー図解 プロが教える船のすべてがわかる本です。

この本は誰にでもわかりやすくるため、多量のカラー写真が用いられております。わかりにくい用語も図と共に解説されるので、はじめの1冊には最適だと思います。また、他の入門書と違い、本作は造船所に関するページも多くあります。船の建造の流れから、船の役割などを包括的に優しく解説した1冊といえます。

また、MEGA-SHIP 日本の現場「造船篇」という造船所のみを対象にした写真集なんてものも存在します。造船所の中で進む、船舶の建造を中心にしたものです。国内建造量2位のJMUが協力しており、有明や呉など大規模工場の写真があり、造船所の規模の大きさを実感できます。

船の始まりから終わりまで

ここから一気に実務的な内容になります。造船企業や海運企業、あるいは商社など船に関わる方なら読んでいて当たり前といえる1冊を紹介します。2冊目は船―引合から解船までです。

本書では専門用語は当たり前に使われますし、設計図など文系には縁が薄い内容も記載されてます。しかし、船の始まりから終わりまでのプロセス、すべてを網羅する書籍はこれ以外に存在しません。これ1冊で、船の生涯を知れる、画期的な内容なのです。

本書第2部では専門用語の解説ページが設けられてますが、それでも読み解きにくい部分もありました。

今では入手困難になりましたが、私はこの造船用語辞典を置いておりました。インターネットで調べてもわかりにくい場合、むしろこちらの方がわかりやすかったりしました。用語集はほかにもありますで、本格的にこの分野に足を入れるなら何か1冊は手元に置いておくべきです。

戦後日本の造船史

船を知るといっても、何もその始まりから知る必要はありません。私が造船所へインタビューに行った際は、造船の歴史を全く知らない方も多数おられました。私としては最低でもオイルショック以降は知っていてほしいですし、欲を言えば戦後からの急成長と躍進、そして衰退までの過程を軽くでよいので、知っていてほしいです。

さて、3冊目は造船技術の進展―世界を制した専用船です。

この本は、専用船が生まれていった経緯などを記した一冊です。入手は困難となりましたが図書館などにはまだ残されているはずです。私は大学院で2年間借りました(笑)

少し似る部分もありますが、21世紀の海運と造船―世界と日本の動向もおすすめですね。ほかにも、造船重機械産業の企業システム―経営資源の継承性と展開と企業経営に重点をおいたものもありますので、興味がある方はおすすめです。また、コンテナ船には欠かせないコンテナ、コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だったという本は、いかにしてコンテナが世界共通の大きさになっていったのかを題材にしております。

  

造船企業の行方

ここまでは、あくまでも船を対象とした書籍でした。ここからは個々の企業に焦点を与えたものを紹介しましょう。4冊目は造船王国の新しい選択です。

1996年に販売されたものの文庫verですので、その内容自体はあまり新しくありません。対象も大手重工業系を中心にしております。しかし、戦後の造船業を引っ張ってきたのは彼ら大手企業ですので、決して読んで損はありません。

その中で日立造船という社名が出てきます。この会社はもう造船をやめるなど、陸上がりを行いました。陸に上がった日立造船――復活にマジックはない あるのは技術力だは、その流れを知るに最適な1冊と言えるでしょう。

造船企業へ就職したい方へ

いよいよ最後の5冊目です。造船会社へ就職したい方、会社の歩き方 注目企業版2009 常石造船カンパニーという本が発売されてます。

常石造船は中手企業に分類されますが、中国とフィリピンの自社工場を合わせると建造量では国内でもトップ5に入る規模にあります。この会社は情報の公開に積極的で、写真集「THE・造船 常石造船」(DVD付)など、我々が詳しく知れる環境にあります。

おわりとおまけ

いかがだったでしょうか?若干でしかありませんが、もし船関係の職に就きたいのならこう言った本を読んでおいて損はないでしょう。むしろよく勉強していると褒められるのでは(笑)

造船企業の先行きは正直あまりよくはありません。海運に関しても同じです。しかし、四面を海に囲まれた日本において、造船や海運は生命線にほかなりません。私はこういった形でしか支援できませんが、若い皆さんにはぜひこういった産業に入り日本を守ってほしいと思います。

おまけ:造船研究ガチ勢へ

本当に造船産業を研究したい方、最低でも読んでおくべき本を紹介します。

①戦後日本海運造船経営史シリーズ

②造船不況の記録 : 第一次石油危機に対応して

この2冊は何があっても読んでおいてください。①は戦後造船業の歴史をこれほど簡単にまとめたものはほかにありません。②はオイルショックとそれに伴う各種法律、設備処理を詳細に記録しており、資料的価値はとてつもなく大きいです。

もちろん、これ以外にも読まなければならない本もあります。ただ、自分が読むべき本は自分が研究していく中で自然に見つかってきます。

どうか多くの本を読み、見つけていってください。

それでは。

 

 

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