悲しいお知らせが出てきました。
住友重機械工業の造船子会社であるマリンエンジニアリングが商船建造を終了するとのことです。
詳細はHPの当社の事業構造改革に関するお知らせを見ていただければと思います。
戦後の日本造船業を牽引してきた住重ですが、艦船事業は現在JMU(ジャパンマリンユナイテッド)に統合されており、商船事業はアフラマックスタンカー(積載量8~12万トン程度の原油タンカー)のみの連続建造体制となっております。
建造設備はオイルショック直前に稼働開始した横須賀造船所のみで、この設備はVLCC(積載量30万トン級のタンカー)の連続建造を目的に作られたものです。
しかし、昨今は赤字が続き、たまに黒字を達成していてもまた赤字に転落するような状態でした。
それほど遠くないうちに撤退するとみられておりましたが、ついに来てしまったのかと思うと悲しいものがありますね。
撤退後には洋上風力発電など海洋大型構造物の建造に使われるそうですが、堺や知多の大型ドックが商船建造撤退後に活用されているのかは何とも言えません。
もっと艦船建造があればJMUなりが買い取ってもおかしくはないのですけどね泣。
最後の建造船が無事に世界へ旅するまで見届けたいと思います。
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