回転式拳銃で自殺、驚きのニュースです。
使用されたのはスミス&ウェッソン社製のものらしく、5発の弾が装填(そうてん)された状態で残っていたそうです。
~お品書き~
日本において銃を持つのはめちゃくちゃ難しい
私も猟銃所持者ですので、日本における銃規制のすさまじさをこの身で経験してきました。グアムなどのように、自由に観光客が触れるようなことでさえ決してないのです。
私は猟銃取得の為にかなり警察に通うこととなりました。特に、まだ学生(院生)の時に申請したので、お金は大丈夫かとか、一人暮らしになるのにどこに保管するのか、とても追及されました(決して詰めるような方法ではありません。優しかったです)。
私の場合は、内定が得られていたことと、銃は射撃場などに委託保管することを条件に申請を受理していただけました。自宅保管はあきらめることとなりましたが、安全のためにはいい選択だったと思います。
そして、受理したからといって、直ぐに銃が持てるわけではありません。これから、公安による調査が入るのです。
この調査では家族のほか、自分を知る他者複数名に対する直接の聞き取りなどが含まれます。私は家族とお隣さん、学校教授、更にはよくお世話になっている神社関係者様などをリストにして提出しました。
※聞き取り対象者はこちらから申請できます。
持てる銃も限られている
エアライフルは詳しく知りませんが、装薬銃であればかなり緻密に規制が引かれてます。なので、銃を持つとなると上下二連式のショットガンか、3発まで発射可能な蓮発式ショットガンにしか選択肢がありません。
長距離狙撃用のライフル銃などは猟銃取得から10年が経過し、公安などが許可を出して初めて持つことが許されます。
※空砲のみの使用や射撃指導員などはその限りではありませんが、今回は省きます。
そして、日本国民が持てるのは、このような長物に限られるのです。今回のような拳銃を持つことは、いかなる理由があれども所有を許可されません。そもそも販売自体なされていないのです。
※銃を手に入れるのは、誰かから譲渡されるか、鉄砲店や射撃場で購入となります。私は京都の小林鉄砲火薬店で中古の上下二連を購入し、弾は毎回必要分(だいたい75発)を射撃場で購入してます。
なぜ拳銃を持てない
ハンドガンかっこいいですよね。私はM93Rという武器が好きですが、今回使用された回転式拳銃(リボルバー銃)もいいですね。
でも、残念ながら日本では所有できません。唯一持てるのは警察や自衛隊のみで、それも職務中に限ります。
では、なぜ持てないのか?これはひとえに必要性が認められないからです。
アメリカのように銃犯罪が横行する中では自衛のために拳銃を持つことは理解できますが、日本では銃犯罪はほとんどあり得ません。
害獣駆除や空砲発砲であれば上下二連などショットガンで済みます。
特にショットガンやライフルなどは、銃を持っているということが非常にわかりやすいですね。
一方拳銃ではその運びやすさからだれが持っているのかわからず、危険性がかなり上がります。犯罪にはもってこいですね。
このような、必要性の無さと、銃犯罪の防止の観点から拳銃を所持することはできないのです。
弾薬の謎
近頃の技術発展で、3Dプリンターで銃をつくれるようになりました。それに対して警察は厳しい取り締まりを引いてます。
今回は実銃ということでしたが、問題はどのようにして弾を手に入れたのかです。
既に書いている通り、日本では拳銃は発売されてません。ということは、逆説的に拳銃用弾薬も発売されてないのです。
すなわち、国内における拳銃とそれに伴う発砲は、国家組織からの違法販売を除き、確実に諸外国からの密輸となります。
今回は6発回転式拳銃と弾薬6発を持っていたということで、セットで手に入れたことになります。
どうして手に入れたのですかねぇ……
おわりに
銃と聞くとすぐに危険物だと感じる方がおられます。私にとってはむしろ包丁と言った刃物の方が怖いです。簡単に手に入れられ、もっていてもおかしな目で見られない、そして小さくて見つかりにくいです。鞄に入れて犯罪に使うには最適な大きさです。
銃自体は全く危険ではありません。弾を込めても、前にしか撃てないので、射線に人がいない以上、全く危険ではありません。
自動車は本来運転を禁止されているもので、免許書の取得で初めて運転できる代物です。免許書雄であることは、すなわち運転に対する責任保持者なのです。
猟銃も同じです。銃刀法で本来所持を禁止されておりますが、許可を得て限定的な所持および使用が許されます。
今回のように間違った道を進んだ方のせいで、多くの良識ある知識人が負債を被ります。
あおり運転による殺害行為は自動車に対する評判を悪化させます。猟銃による犯罪は猟銃所持者に大きな悪評を与えます。
このような犯罪に本来安全である銃器が使われて私は悲しいです。
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